2021年6月13日日曜日

体に良いもの

解説するまでもなく日本国民はもとより、海外でも知られている「納豆」。
自分が現役力士だったころの笑い話を紹介しようと思う。
相撲部屋には古参力士の「ちゃんこ長」という立場の兄弟子が存在する。親方や力士は勿論のこと、稽古見学に来た「たにまち(スポンサー)」等を食事でもてなすシェフ的存在の食の最高責任者である。
若い力士たちは、この「ちゃんこ長」に料理を習うという名目の修行の一つである「ちゃんこ番」を交代でするのである。
そんな中、四国の高知県から新弟子が入ってきた。
その新弟子が「ちゃんこ番」の時、シェフに買い物リストを渡され買い出しに出かけて行った。
その中の一つに「納豆」20パックと記されていた。
買い出しから部屋に戻った後の2人のやり取りである…
「ちゃんこ長」ご苦労さん!それじゃ最初に「納豆」を5パックずつ、どんぶりに入れてかきまぜておいて。
「新弟子」はい…(気合を入れて混ぜていたら、どんどん糸がひいてきた)なんかおかしいな?これは傷んでいるのか?気を利かせて、ざるにあけ水洗いした…
「ちゃんこ長」その様子に気付き、烈火のごとく、なにをやってるんだ!
「新弟子」はい、この「納豆」なるもの、傷んでいたようなので水で洗いました。おかげでネバネバがとれました!
その後、新弟子がどうなったのかは想像に任せます。相撲界だけに…
ちなみに、高知県から来た新弟子は生まれてこの方「納豆」を見たこともなければ食べたこともなく、存在すら知らなかったそうである。
ちなみに、今では全国各地で販売されているが、その昔、関西方面ではあまり見受けられなかったのが原因だったのか…





 

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